会計事務所の業務に使用するソフトの仕様上ほぼWindowsを使わざるを得なかったのですが、今回独立を機に思い切ってWindows機からM1チップ MacBook Proに切り替えてみました。
Windowsが必要になる場面もあるので調べてみるとM1チップのMacでもParallels DesktopでARM版のWindowsOSが入るとのことだったので試してみたのですが日本語の言語パックのインストールでエラーが出て日本語入力ができなかったり弥生会計のインストールに必要な.NET Framework のインストールが途中でエラーが出てしまってこれじゃ使い物にならないと思いいろいろ調べてみて解決できましたので手順を書いておこうと思います。
注意事項
- ARM版WindowsのOSを更新することになるので、現在インストールしているアプリを再度インストールし直す必要があるかもしれません。
- 新しくMacBookに買い替えてこれから新たにParallels DesktopでARM版のWindowsによる仮想環境を構築することを考えている人向けになるかと思います。
ARM版Windowsのバージョンを確認
私のARM版Windowsのバージョンは画像ではみにくいですが、右下のBuild 21390.co_release.210521-1658です。
おそらくWindows insider PreviewからVHDXをダウンロードしてParallels Desktopに組み込んだ方はバージョンがBuild 21354になっているかと思います。
原因はこのバージョンのようで、これが英語版でダウンロードされるからなのかこのバージョン特有の不具合なのかはわからなかったのですがバージョンアップすることで乗り切れました。
バージョンアップの方法
バージョンアップの方法ですが、おそらくみなさん試されたのがWindows updateだと思うのですがこれでもなぜかバージョンアップされません。
こうなったらもう力技だということでUUP dumpにARM版のWindowsのOSの各バージョンが置いてあるのでここから最新版をダウンロードしてきてOSをバージョンアップしていきます。ちなみにWindows11もありましたが私はスルーしました。
こちらの検索窓に、Windows 10 Insider Preview 10.0.21390と入力すると次のような画面になりますので、
この中からWindows 10 Insider Preview 10.0.21390.2025(co_release)arm64を選択します。
次に言語の選択になりますので日本語を選択して次へ
エディションの選択もそのまま次へ
ダウンロードオプションも変更せずそのままダウンロードパッケージを作成するでダウンロードしていきます。
ダウンロードしたファイルですがZIPフォルダになっています。
ここからが注意が必要なのですが、これから実行しようとしているのはARM版Windowsのバージョンアップです。ここからの一連の操作はParallels Desktopを開いてWindowsOS上でしか行えません。もしまだWindowsOSを入れていない方はARM版WindowsのBuild 21354でいいのでWindowsが動作できるようにしておいてください。
次にダウンロードしてきた21390.2025_arm64_ja-jp_multi_7811e991_convert.zipをWindowsOS上のローカルフォルダに入れて
ください。
私は、C:\の直下に入れました。おそらくこれをMac側のホームディレクトリに入れると後で起動するBATが動作してくれません。
ここからzipフォルダを展開して、uup_download_windows.cmdを選択するとターミナルが起ちあがりスクリプトによって自動的にWindows updateの更新プログラムの構築が始まります。
1、2時間かかると思いますのでスリープに気をつけて放置で結構です。
スクリプトが完走し、フォルダ内に出来上がったWindows updateを選択して実行していくとBuild 21390.co_release.210521-1658にバージョンアップが完了します。
このバージョンになると日本語入力もできますし、NET Frameworkのインストールして弥生会計を使うことが出来ました。
もし画面の表示が崩れたりMac側とのホームフォルダと共有が上手く行かない時はparallels toolsの再インストールを試してみてください。